INFATUATOシンドローム 2
翼「とりあえず璃夢。」
璃夢「ん?」
翼「俺は0点なんて数字、見たことがない」
璃夢「へぇ〜。自慢?」
翼「ちっげぇよ!お前まさか全部空欄で出したのか!?」
雪「流石一年トップのヤンキー」
璃夢「えへへっ〜それほどでも〜」
照れるなぁいきなり一年トップってことを褒められると
翼「照れるところじゃねぇ〜!!」
ガシッ
璃夢「うわっ!」
いきなり翼に両肩を掴まれた
翼「呑気なことしてる場合じゃないんだぞ!」
璃夢「えっ?別に呑気になんて…………してるかもだけど…」
翼「自覚あるんじゃん!?」
でも何をそんなに焦ってるの?
翼「知ってるか?この学校校則が無い代わりにテストが難しいって」
璃夢「えっ!そうなの?!」
だから私の点数が低いんだね
翼「璃夢、勘違いするなよ?璃夢の点数が低いのは璃夢が勉強してなかったからだ」
うぅっ、翼に痛いところ突かれた…容赦ないっ!
翼「もしもだぞ?もし仮に全教科赤点を取ったら」
璃夢「取ったら?」
どうなるの?
翼「留年または退学だ」
璃夢「りゅ、留年!?退学!?」
1回のテストだけでそんな人生に関わるようなことが起きるの!?
翼「でもまぁ全教科赤点じゃなければいいんだ。優しい方だぜ?」
ぜ、全教科…赤点回避………
翼「GWのテストで全部空欄で出したのは…まぁヤンキーらしくないと言われた腹いせかもしれないけど。本番のテストではちゃんと書くようにしろよ!」
璃夢 「…………」
翼「とりあえずテストまではあと2週間あるし!雪も勉強ちゃんとやれよ?」
雪「大丈夫だ。ウチには優秀なヤツらがいっぱいいるからな。」
璃夢「凄い、いいなぁ」
雪「ハッキングやら格闘技やら銃やらな。」
璃夢「勉強についてじゃないの!?」
雪「立派な社会【勉強】だろ?」
ハッキングとやらは社会に必要なものなのでしょうか…
しかし…ちゃんと勉強したことも無かったし…留年も退学もしたくないから…いっちょ頑張るか!