INFATUATOシンドローム 2



翼「つーか!コイツが女だって証拠でもあんのかよ!」


月城先輩は、小さい頃の私を見たことがあるって言ってたけど、その時は『母の趣味で女の子の服を着せられた』って言ってあるし!

やっぱり目に見える証拠がないと分かんないよね!


龍虎「あぁ。俺はコイツが小さい頃の写真を持っている」


そう言ってポケットに手を入れた月城先輩。

えっ!?私の小さい頃の写真!?しかも今持ってるの!?なんで!!?

そして、制服のブレザーのポケットから手帳を出し、またその中から一枚の写真を出した

手帳持ってる高校生って珍しいな。しっかりした大人になれるよ。

《着眼点がおかしなことになっている》


どんな写真か気になって近くまで行って見て見た

写真には、真っ白なふんわりとしたワンピースを着た小さな女の子が写っていた。


翼「ちいせぇな。幼稚園児くらいか?」


雪「……でもなんで後ろ姿なんだ?顔が見えなかったら、璃夢かどうか分かんないだろ」


その写真に写ってる子は後ろ姿。しかもつばが広い帽子を被っているので余計に顔は見えない。

分かるのは黒くて長い髪ということだけ…。


うーん……。私これ何歳なんだろう?こんなに可愛い服着てたんだ。


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