INFATUATOシンドローム 2


翼「もうさ、タイマンすりゃいんじゃね?」


タイマン?


璃夢「どうしてタイマンなの?」


翼「だってタイマン張りゃ、お前が男だって証明になるだろ?それに、次お前がタイマン張らなきゃなんねぇのは月城だ。丁度いいだろ?」


あ、そっか。私、胡桃先輩とのタイマンに勝って2年トップになったから、次の段階は月城先輩とのタイマンなんだ!

おさらいしておくと、私がこの学校のトップである日比谷先輩とタイマンを張るにはまず1年トップとなり、2年トップである胡桃先輩をタイマンで倒す。

そして最後に日比谷先輩に挑むためには、少なくとも3年ナンバー3である月城先輩とタイマンを張らないといけないのだ。


龍虎「…………俺はタイマンをしない」


璃夢「なんでですか!?」


龍虎「お前を傷つけたくない。」


璃夢「僕はそんなに弱くないです!」


なんで私が傷つけられる前提なのよ!もう!失礼しちゃうなぁ!


龍虎「……とにかく、タイマンを張らない。お前が男だって証拠を持ってきたら考えてやってもいい」


私が男だって……証拠!?そんなのないよ!?だって女の子だもん!!

そんなこと言われたら一生タイマンできないじゃん!!


翼「じゃあ服脱げばいーじゃねーかよ」


璃夢「はぁ!?」


ふ、服を脱げ!!?そんなのダメに決まってんじゃん!


雪「何を驚いてんだ。お前、筋トレしてるんだし腹筋とか割れてるんだろ?」


腹筋割れてないよ!どう頑張っても割れないんだから!


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