INFATUATOシンドローム 2



璃夢「月城先輩、テーブル間違えてませんか?」


龍虎「いや、間違っていない。」


……え?間違ってない?どうして?


璃夢「でも僕、マカロンは頼んでないですよ?」


そう正直に言うと


龍虎「価格が高いから遠慮したんだろ?それにさっきから、食べ歩きしてる人達ばかり見てただろ」


璃夢「え!?」


わ、私、無意識に食べ歩きしてた人見てたかな!?

でも確かに…クレープだとか…コンビニのチキンだとか…サンドイッチだ…とか思ってたかも…。

私でも気づかなかったのによく気づいたよね。すごい。観察力に長けてるね!


龍虎「これは俺の奢りだ。遠慮なく食べろ」


璃夢「え!?いや、奢りなんて!」


奢ってもらう理由もないし…。


璃夢「そんな…貰えないですよ…。」


申し訳ないけど…これは月城先輩自身に食べてもらって…。

そう思っていたのに月城先輩は『ごゆっくりどうぞ』と言って帰っていってしまった


璃夢「えっ!?ちょ」


いきなりのことでビックリして呼び止めることが出来なかった。

はぁ…こんなときテンパらない人になりたかった…。

まぁ、最後にちゃんとお金払って出ればいいよね。マカロン美味しかったし、いいよね。


そして私はありがたくマカロンを食べ、カフェラテを飲んで、また道行く人を眺めた



< 362 / 577 >

この作品をシェア

pagetop