INFATUATOシンドローム 2
璃夢「月城先輩、テーブル間違えてませんか?」
龍虎「いや、間違っていない。」
……え?間違ってない?どうして?
璃夢「でも僕、マカロンは頼んでないですよ?」
そう正直に言うと
龍虎「価格が高いから遠慮したんだろ?それにさっきから、食べ歩きしてる人達ばかり見てただろ」
璃夢「え!?」
わ、私、無意識に食べ歩きしてた人見てたかな!?
でも確かに…クレープだとか…コンビニのチキンだとか…サンドイッチだ…とか思ってたかも…。
私でも気づかなかったのによく気づいたよね。すごい。観察力に長けてるね!
龍虎「これは俺の奢りだ。遠慮なく食べろ」
璃夢「え!?いや、奢りなんて!」
奢ってもらう理由もないし…。
璃夢「そんな…貰えないですよ…。」
申し訳ないけど…これは月城先輩自身に食べてもらって…。
そう思っていたのに月城先輩は『ごゆっくりどうぞ』と言って帰っていってしまった
璃夢「えっ!?ちょ」
いきなりのことでビックリして呼び止めることが出来なかった。
はぁ…こんなときテンパらない人になりたかった…。
まぁ、最後にちゃんとお金払って出ればいいよね。マカロン美味しかったし、いいよね。
そして私はありがたくマカロンを食べ、カフェラテを飲んで、また道行く人を眺めた