INFATUATOシンドローム 2
あっ、そうだ!
璃夢「あの、月城先輩」
龍虎「なんだ。タイマン張れとここでは言うなよ」
璃夢「言いませんよ!」
学校が休みの日にまでそんなこと言いません!雪くんの時もそうだったよ!
璃夢「この紙をこの名前の方に返しておいてくれませんか?」
そう言ってさっき受け取ってしまった紙を月城先輩に渡した
龍虎「…?これはなんだ?」
璃夢「さっき、ここの店員さんに渡されたんですけど…」
えっと…どんな人だったかな…。
璃夢「茶髪で…身長が高くて…ピアス開けてた人だったと思うんですけど…」
うん。たしかそんな感じの人。なんか高校生って感じはしなかったな。
大学生とかだったのかな?
龍虎「………そうか。返してくれてありがとうな」
璃夢「いえいえ、連絡手段がないのに個人情報を持っているのが怖かったので…」
龍虎「正解だ。コイツの連絡先など知らなくてもいい」
『コイツ』って言ったってことは…結構仲良しなのかな?それとも、逆に仲悪い?
龍虎「それじゃあ気をつけて帰れよ。また知らない人に連絡先を渡されても連絡するんじゃないぞ」
璃夢「もちろんですよ。用事がありませんから」
龍虎「それでいい。仮に何かあった場合は俺を頼ればいい」
そう言っていつものように私の頭を撫でる
璃夢「それじゃあ、ありがとうございました。とても美味しかったです」
龍虎「あぁ。また」
カランカランッ
そうして私はカフェを出た