INFATUATOシンドローム 2
璃夢「【ディテ】ってお店のマカロン美味しかったですよ?」
「マジ?どこにあるの?」
璃夢「えっと、この道を真っ直ぐ行って」
そう言って道を説明しようとしたけど
「あー覚えられそうにないし…一緒に行ってくれないかな?」
まだ最後まで説明してないのにそう言われてしまった。
確かに私も道覚えるの苦手だし、一回言われただけじゃ迷っちゃうよね。
【お店】探しも飽きてきたので、私は一緒に行くことにした
カランカランッ
龍虎「いらっしゃ……」
もう一度来店した私を見て、月城先輩は目を見開いていた
「ここかぁ」
璃夢「はい、じゃあ私はこれで」
「待って待って、お礼させて?なんでも奢るからさ」
璃夢「いやいや、お礼なんていらないですよ。それじゃあ」
月城先輩にお辞儀をしてから出ていこうとしたが…
パシッ!
さっきと同じように腕を掴まれてしまった
まだ分からないことがあるのかと疑問に思って振り返る
「もしかして急ぎの用でもある?」
璃夢「………そうなんです。行かなきゃいけないところがあって」
こういう時は用事があるってことにしよう。じゃないと、お礼にご馳走になってしまう