INFATUATOシンドローム 2
狙われてるのは【リン】の方なんだから送らなくてもいいよって言ったのに、『なにがあるか分かんないだろ!?』って怒られたんだよね。
そんなに怒らなくたっていいのにさぁ…って思っちゃったよね。
璃夢「っっ」
なんてことを考えていると嫌な視線を感じた。
え、嘘、なんで?前に感じたような嫌な感じっ。
思わず周りをキョロキョロとみて確認してしまった
翼「?どうかしたのか?」
不審に思った翼が私の顔を覗き込んだ
璃夢「あ、ううん。なんでも…」
翼「無いことないだろ?話してみ?」
勘違いかもしれないと思ってそう言ったけど、誤魔化すことはできなかったみたい。
璃夢「うん…。なんだか今、嫌な視線を感じた気がして…」
翼「視線?」
そう言った翼と衛くんは周りを見渡した。私も一緒になって周りを見て見たけど、コチラを見ている人なんていない。
璃夢「でも、気の所為だと思うから気にしないで?」
翼「…そうか?」
璃夢「うん!さっ!ずっとここに居ても邪魔になるし教室行こう?」
そして私たちは学校の中に入った
翼「そーいや、リンちゃん元気か?」
教室に向かう途中の廊下で翼が妹リンのことを聞いてきた
衛「リン?」
翼「あれ?知らねぇのか?璃夢の妹の名前」
衛「えぇ!?知らないっすけど!」
驚いたあと『これはファンクラブ会員全てに伝えなくてはっ!』と言った衛くんは、私に向かって『コレで失礼しまっす!』と言って走っていってしまった