INFATUATOシンドローム 2




「あれ?璃夢?」


璃夢「ん?」


名前を呼ばれて顔を上げると


璃夢「玖音!こんにちわ!」


そこには私のクラスメイトの小桜玖音(こざくら くおん)がいた。

玖音は唯一私が女の子と知る同級生なの!


玖音「勉強してるの?」


璃夢「そう!今は現代社会の勉強してるの」


玖音「へぇ〜」


そう言って私の答えを書き込んだノートを覗き込んだ

しかし問題と私のノートの答えを何度も見ては首をひねっていた


璃夢「?どうしたの?」


玖音「えっと…言いづらいんだけど…」


どうしたんだろ?


玖音「これ全部間違ってる…」


璃夢「えぇ!!嘘っ!?」


結構自信あったのに!!


玖音「……とりあえず教科書見ながらやった方がいいんじゃないかな?」


璃夢「教科書みながら?」


玖音「うん!1回目は教科書で覚えながらやって、2回目は自力でやってみる。で、時間があれば3回目で間違えた部分だけをやる。」


へぇ〜玖音が言うんだしいい勉強方法なんだよね!きっと!


玖音「で、質問なんだけど…」


璃夢「ん?」


玖音「2問目の【国境大越物々交換】って何?」


璃夢「えっ?無かった?こんなような単語」


玖音「無いよ!?」


無かったか…語呂いいしあると思ったんだけど…


玖音「そう言えば、現国と古文のテスト範囲も出てたよ!」


璃夢「えっ!ホントに?」


玖音「うん。璃夢が教室出たあとに先生が黒板に貼りに来たから」


うぇええ。タイミング最悪だったんだね。


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