INFATUATOシンドローム 2
そして答え合わせをしてくれた玖音
玖音「えっと、【イギ】は……よくこっちかけたね」
ピンッ
えっ!?
玖音「【カイホウ】は…うーん、これはよくやるかな。………………ん?やるのかな?」
ピンッ
えぇ!?
玖音「【コウカ】……なんでこれが出てきたんだろ?」
ピンッピンッピンッピンッピンッピンッピンッ
ピンッピンッピンッピンッピンッピンッピンッピンッピンッピンッピンッ
えぇぇええええええ!
玖音「璃夢…ある意味すごい…」
そう言って紙を渡してくれた玖音
璃夢「嘘ォ〜!自信あったのにっ!?」
玖音から返して貰った紙には赤ペンで容赦なくピンという不正解のマークがしてあった。しかも20問全てに。
なんで?違うの?
璃夢「玖音、問題見せてもらっていい?」
玖音「うん」
問題を見ながらもう一度自分の解答を見比べてみるけど…
璃夢「あってないの?」
読み方と漢字、なんで違ってるの?
玖音「あの…聞いてもいい?」
璃夢「なに?」
玖音「璃夢ってもしかして、漢検一級持ってたりする?」
璃夢「漢検?うーん……小学生の時に取った気がする?」
玖音「小学生!!?」
ガタッ!!
璃夢「ど、どうしたの?」
いきなり立ち上がって…しかも大きな声出して…?
玖音「漢検の一級?!ホントに一級なの!?」
璃夢「お、落ち着いて玖音!ココ一応図書館!」
玖音「でも図書館はいつでも無人じゃん!?」
あ、言われてみれば…図書委員会なんてもの無かったし、先生もいない…
この学校の先生は職務放棄が多いんだね
玖音「どうなの!璃夢!」
璃夢「えっえぇ〜!小学生の時に受けた検定のことなんて覚えてないよ〜!」
玖音「じゃあ問題集!この学校問題集おいてあるからもしかしたら璃夢が使ってた問題集おいてあるかも!」
そう言って私の腕を引っ張って問題集が置いてあると思われる場所に連れてきてくれた
やっぱりどこの学校にも問題集は置いてあるんだね
小学生の時も図書館で借りてたし、多分あると思うけど…