目つきの悪いあいつは
蹴られたであろうお尻さすりながら彼を睨みつけるが、彼の眼力はそれはそれは恐ろしいもので…。


彼は両手をポケットに突っ込んだ状態で私を見下ろして…いや睨んでいた。

なんだかバックにどす黒いオーラまで見える。

ぱっと視線を外して俯いた。

この人視線だけで人殺せる!!


あぁ、機嫌悪そう!

何か怒られることしたっけ…。


大したことない脳みそを必死に働かせて思い当たる事を探すが見つからない。

だって私は窓拭きをしていただけだ。

なのに彼は睨みつけることをやめない。


全身にダラダラと冷や汗が出てきたところで救世主が現れた。
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