冷徹騎士団長の淑女教育
「アイヴァン様……」
この気持ちをどうしたらよいか分からず、すがるようにアイヴァンの胸板に手を添わせば、「そんな目で見るな」とアイヴァンは息を切らしながら言った。
「止まらなくなる。ずっと耐えてきたんだ」
語尾にいくに従い、その言葉はかすれ声になっていく。
アイヴァンは愛しくて仕方がないというように、瞳を潤ますクレアの顔中にキスを落とすと、たくましい胸に強く抱き込んだ。
「俺は、ハワードにつま弾きにされるな。この国の大事な後継者を奪ったのだから」
「大丈夫でございます、エリックがいますから。彼は賢くて、信頼もおける人物です。きっとウインストン家の養子となって、この国を支えてくれるでしょう」
クレアは目いっぱいの幸せを感じながら、アイヴァンの胸に身をゆだねた。そんなクレアの耳を、頬を、背中を、アイヴァンは片時も離さないとでもいうように優しく撫で続けるのだった。
この気持ちをどうしたらよいか分からず、すがるようにアイヴァンの胸板に手を添わせば、「そんな目で見るな」とアイヴァンは息を切らしながら言った。
「止まらなくなる。ずっと耐えてきたんだ」
語尾にいくに従い、その言葉はかすれ声になっていく。
アイヴァンは愛しくて仕方がないというように、瞳を潤ますクレアの顔中にキスを落とすと、たくましい胸に強く抱き込んだ。
「俺は、ハワードにつま弾きにされるな。この国の大事な後継者を奪ったのだから」
「大丈夫でございます、エリックがいますから。彼は賢くて、信頼もおける人物です。きっとウインストン家の養子となって、この国を支えてくれるでしょう」
クレアは目いっぱいの幸せを感じながら、アイヴァンの胸に身をゆだねた。そんなクレアの耳を、頬を、背中を、アイヴァンは片時も離さないとでもいうように優しく撫で続けるのだった。