冷徹騎士団長の淑女教育
ようやく見つかった王女シャーロットは、ユーリス王国の時期後継者となることを自ら拒んだ。

そして彼女を幼い頃から見守ってきた騎士公爵アイヴァン・ジェイク・クロフォードの婚約者として、彼とともに辺境の地へ赴くこととなる。

ハワード国王は、娘の選択を拒みはしなかった。

国王という立場上愛する人を失った彼は、娘が王族の立場を捨て愛する人との幸せを望んだことを、密かに喜んだという。

シャーロット王女と入れ替わるように、大公家の嫡男エリック・マクシミリアン・ルイ・フィッシャーが、ハワードの養子として王城に上がった。

貴族らしからぬ気さくな彼の人柄はすぐに国民に受け入れられ、エリックは順調に次期国王としての道を歩んでいるという。

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