初恋リターンズ。
「ご飯もう準備出来てるから
あがってあがって!」
お姉さんが笑顔で私とお兄ちゃんを交互に見た。
お兄ちゃんはお姉さんと先に行ってしまった。
また置いてけぼり
なんで私靴紐のある靴を履いてきたんだろう…
なかなかほどけない靴紐を見てため息を漏らした時
後ろから伸びてきた手に靴紐をすくい取られた。
「えっ」
ぱっと横を見ると宮村くんと至近距離で目が合った。
「ご、ごめんなさい…」
「平気」
耳元で声がして私はカチコチになってしまった。
な、ながい…
私はぎゅっと目をつむり
そしてゆっくりと開いた。
もう靴紐はほどけていて、宮村くんも私から離れていた。