初恋リターンズ。
部屋に入った途端すごく美味しそうな香りがして
私は思わずキョロキョロしてしまった。
お兄ちゃんが手招きしてくれたので
小走りで向かった。
テーブルの上にはたくさんの料理が置いてあって
キッチンからでてきた女の人がちょうど空いてるスペースにハンバーグを置いた。
この人がお母さん…かな。
「ご飯誘ってくれてありがとうございます」
お兄ちゃんのお礼と共に私も頭を下げる。
すると「そんな全然いいのよ」と言って宮村くんのお母さんは私を見た。
「来てくれて本当にありがとう」
「えっいや、とんでもないです…!」
なんで私だけに言ったのか。
緊張していてあまり頭が回らなくて
その時はただ、ドキマギしてしまった。