初恋リターンズ。
「冷めちゃうから食べましょっか」
宮村くんのお母さんはくるっと後ろを向いてお姉さんと宮村くんに座るように促した。
私たちも頭を下げて椅子に腰掛けた。
「雫ちゃん ハンバーグ好きだったよね
今も好きなの?」
お姉さんがミートソースパスタをフォークでくるくるして私を見た。
今も……?
「はい…大好きです……?」
なんで知ってるんだろ…
首を傾げてたら、宮村くんがお姉さんを肘でつついた。
そして「あっ」と声を出すお姉さん。
なんなんだろう…
まるで私を前から知ってたみたいな…
「雫 お皿かして
ハンバーグ何個食べたい?」
お兄ちゃんは立ち上がって箸をカチカチした。
私は少し悩んだ。
とりあえず…
「2個!」