初恋リターンズ。





食事会はあっという間に終わり、いつの間にか外は真っ暗になっていた。




「すみません長居しちゃって」


「優くんって実は真面目くん?

ふふふ 気にしなくていいのよ」




お兄ちゃんと宮村くんのお母さんの会話を横目に
私は靴紐を結んでいた。




「できんの?」


「えっ」




横から聞こえた声にびっくりして振り向くと
しゃがんでいる宮村くんが私の靴を見ていた。




「で、できます…」



私はそういって靴紐を結び終えると急いで立ち上がった。

すると肩をぽんぽんと叩かれて、ゆっくりと振り返った。





< 17 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop