迷子のシンデレラ
誘惑するように彼の指は智美の体のラインをなぞる。
彼にしがみついて嬌声をあげ、シーツへと体を沈めた。
カーテンから漏れるまだ明るい日差しが二人を照らすのに、抗えない欲情に溺れていく。
貪るように重ねる甘いキスは次第に深くなり、服を脱ぐのももどかしくて服の下へ手を滑らせた。
息を飲む彼の余裕のなくなった息遣い。
触れ合う肌と肌の感触。
全てに急かされるように暴かれていく。
混ざり合って溶け合って意識が遠のいてしまいそうなその先で彼と一つになると意識を手放していた。