愛しい君を殺したのは誰?
??

生きてる?

僕は…夢を見ていたのか?

目が覚めて、奏を探すけど、 どこにもいないんだ。

呼んでも、叫んでも、奏は答えてくれない。

悲しい…

悲しいよ、奏。

どこに行ったんだ?

まさか、僕は、本当に長い長い夢を見ていたのか?

そんなはずないよ、奏は虚像なんかじゃない。

いつも僕の傍にいてくれたんだ。

温かい血を通わせた人間。

奏を抱いた感触も、まだちゃんと残ってる。

嘘じゃない、現実だよ、夢なんかじゃない。

頭が痛い…

何もわからない。

奏がいないなら、探さなければ。

どうやって探せばいい?

そうだ、とりあえず、外に出てみよう。

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