Open the door -運命の彼は日本代表?-
2
◇◇◇
――運命の出会いまで、あと15分
『さて、本日の天気予報は……』
午前8時。
ふぁぁぁ
朝礼を済ませて、いつものように利用者の方々を家までお迎えに向かう社用車の中、ハンドルを握る私の口から大きな欠伸が出たのを、ラジオの声が掻き消した。
昨夜、撮り溜めていたゴールデンのドラマを見始めたらクライマックスが気になって仕方なくって、結局ベッドに入ったのは日付が変わって随分時間が経った頃の時間帯。
おかげで今朝は朝寝坊。
いつも1番乗りで職場に到着するのに今日は遅刻ギリギリになってしまった。
「こんな時間に出勤だなんて珍しいね。どうしたの?」
雨でも降るんじゃないの、なんて口にする所長の冗談を笑ってごまかした。
――運命の出会いまで、あと15分
『さて、本日の天気予報は……』
午前8時。
ふぁぁぁ
朝礼を済ませて、いつものように利用者の方々を家までお迎えに向かう社用車の中、ハンドルを握る私の口から大きな欠伸が出たのを、ラジオの声が掻き消した。
昨夜、撮り溜めていたゴールデンのドラマを見始めたらクライマックスが気になって仕方なくって、結局ベッドに入ったのは日付が変わって随分時間が経った頃の時間帯。
おかげで今朝は朝寝坊。
いつも1番乗りで職場に到着するのに今日は遅刻ギリギリになってしまった。
「こんな時間に出勤だなんて珍しいね。どうしたの?」
雨でも降るんじゃないの、なんて口にする所長の冗談を笑ってごまかした。