Open the door -運命の彼は日本代表?-
「おはよう」
イケメンを目の前に固まる私に、いつものようにのんびりとした口調で挨拶をしながら玄関から出てきたのはハナエさんだ。
「おっ、おはようございます」
いつも見慣れたハナエさんの癒し系スマイルに心がホッとする。
「あの……」
「あっ、この子ね、いつもみなみちゃんにお話している孫の瑛人よ」
私の言いたいことをすぐに理解した様子のハナエさんが彼の顔を見上げながら紹介してくれる。
はぁ、ハナエさんのお孫さん、とてつもなくイケメンですね
そんなこと口が裂けても言えず、まさかこのイケメンと『結婚してほしい』だなんてハナエさんがいつも言ってたのかと思うと、何をどう言っていいのか分からず、ハナエさんと孫の瑛人さんの顔に向けて私は視線を何度も行ったり来たりさせた。