Open the door -運命の彼は日本代表?-

「お孫さん、瑛人さんって、日本代表のサッカー選手ですよね?」

「えぇ、そうみたいね」

「もう、ハナエさん。先に教えておいてくださいよぉ」

2人の姿が見えなくなった車の中で、私は冗談交じりに口を尖らせる。

「あら、みなみちゃん。私、あなたに伝えてなかったかしら?」

「はい……」

「まぁ、いいじゃない」

「良くないですよぉ」

私の嘆きなんて、どこ吹く風といった様子のハナエさんを横目に次の利用者の家のまで車を走らせる。

まぁ、いいじゃないって、いいわけないじゃない!!
本当に驚いたし、こんなこと心臓に悪い。

おかげで眠気もぶっ飛んでしまった。

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