Open the door -運命の彼は日本代表?-
「看護師から伝言を預かってきました。腰痛があるということでボディチェックしていますが、異変はありません。歩き始めや立ち座りの時に痛みがあるご様子ですので、しばらく痛みが続くようでしたら受診をお勧めします。そうお伝えください」
あくまで淡々と、それから冷静を保って伝える。
また、冗談か嫌味の1つでも返ってくると思っていたのに。
「……わかりました。伝えておきます」
少し艶のある低い声で返事された、その声は思いがけず頼もしい。
「それから腰痛があるようでしたので、今日はゆっくりと過ごされています」
「わかりました。お世話になりました」
えぇ、なっ、なんか、改められると調子が狂う。