Open the door -運命の彼は日本代表?-
「お電話変わりました、相談員の新堀です」
「みなみ?俺」
電話の向こうから聞こえてきた少し低めの艶のある声。
紛れもなく、瑛人だ。
声だけ聞いたら、ハナエさんの息子さん――瑛人のお父さんにそっくりで、本当に親子なんだって今更ながらに驚く。
「瑛人?」
「分かった?」
うん、と小さく返事をした私に瑛人は嬉しそうに声を弾ませる。
瑛人はどこにいるんだろう。
電話の向こうからはざわざわと慌ただしい様子の物音が聞こえてくる。
瑛人は超能力でもあるんだろうか、私がふと頭に浮かんだ疑問に答えるように口を開く。
「今、羽田に着いたんだ。付き合った初日から遠距離っていうのも、なかなか辛いものなんだな」
ハハハ、なんて明るく笑い飛ばした瑛人には、『辛い』なんて雰囲気は微塵も感じない。
そもそも付き合うって言ったって……。
「みなみ?俺」
電話の向こうから聞こえてきた少し低めの艶のある声。
紛れもなく、瑛人だ。
声だけ聞いたら、ハナエさんの息子さん――瑛人のお父さんにそっくりで、本当に親子なんだって今更ながらに驚く。
「瑛人?」
「分かった?」
うん、と小さく返事をした私に瑛人は嬉しそうに声を弾ませる。
瑛人はどこにいるんだろう。
電話の向こうからはざわざわと慌ただしい様子の物音が聞こえてくる。
瑛人は超能力でもあるんだろうか、私がふと頭に浮かんだ疑問に答えるように口を開く。
「今、羽田に着いたんだ。付き合った初日から遠距離っていうのも、なかなか辛いものなんだな」
ハハハ、なんて明るく笑い飛ばした瑛人には、『辛い』なんて雰囲気は微塵も感じない。
そもそも付き合うって言ったって……。