Open the door -運命の彼は日本代表?-
「瑛人っ!!」
電話を切ろうとした瑛人を私は思わず呼び止めてしまった。
しまった……、業務中だった。
そんなこと思い出したのは、呼び止めてしまった後のこと。
呼び止めたことを驚いたのは、きっと瑛人よりも私の方。
「……もし、私が連絡しなかったら、どうするの?」
瑛人よりもずるいのは、私なのかも……
口から出た言葉は、そんな意地悪な言葉。
でも、瑛人が電話番号を教えたからって、私が電話するなんて保証はどこにもない。
『手に入れたい』
そう、昨日、高らかに宣言した瑛人だって、私からの連絡がなければ勝負なんて始まらない。
つまりは、不戦敗ってわけだ。
電話を切ろうとした瑛人を私は思わず呼び止めてしまった。
しまった……、業務中だった。
そんなこと思い出したのは、呼び止めてしまった後のこと。
呼び止めたことを驚いたのは、きっと瑛人よりも私の方。
「……もし、私が連絡しなかったら、どうするの?」
瑛人よりもずるいのは、私なのかも……
口から出た言葉は、そんな意地悪な言葉。
でも、瑛人が電話番号を教えたからって、私が電話するなんて保証はどこにもない。
『手に入れたい』
そう、昨日、高らかに宣言した瑛人だって、私からの連絡がなければ勝負なんて始まらない。
つまりは、不戦敗ってわけだ。