胎動
☆☆☆

家に戻るといつも通りの日常が戻ってきていた。


課題をすませ、寝る寸前まで家事をして、2人に罵倒される。


けれど違ったことが1つだけだった。


2人になにを言われても、それほど気にならなかったのだ。


怒鳴れば自分の言う通りになると思ってる。


人でストレスを発散することしかできない、かわいそうな人。


どこから2人の事をそんな風に考えていた。


そうなるとあたしの心には余裕ができて、怒鳴られても言葉半分で聞き流す事ができるようになっていた。

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