胎動
今まで自分が1人で我慢していると思っていたけれど、友達はちゃんと理解してくれていた。


それが、大きく関係してきているようだった。


2人がすっかり寝静まった後、あたしは最後の家事を終わらせて自室へと戻った。


透の部屋と比べれば、狭くて埃っぽくて、月明かりもほとんど入ってこない部屋。


あたしはマットに横になってスマホを取り出した。


2年A組のラインを確認すると色々な都市伝説の話題で、盛り上がっていた。


悪魔山からそんな話になって行ったみたいだ。


あたしはみんなの発言を流し読みし、スタンプを押した。


面白そうな話題だったけれど、明日はまた早起きだ。


もう寝なきゃいけない。


あたしはそう思い、部屋の電気を消したのだった。

< 59 / 231 >

この作品をシェア

pagetop