殺戮合宿〜モンスター〜
「先生!!」
森の入り口からそんな声がして顔を向けると、木の陰から俊和と孝利が姿を見せた。
2人とも顔色が悪い。
「お前らなにしてたんだ!」
浅野先生が2人を怒鳴りつける。
「出たんだよ! また出たんだ!」
俊和は混乱しているようで、出た出たと繰り返す。
女子3人にはその意味は通じるが、化け物が見えない浅野先生には通じない。
「亮輔が1人、逃げ遅れたんだ」
孝利があたしたちへ向けてそう言った。
「死んでるの……?」
麻由子が震える声で聞く。
浅野先生は倒れている亮輔の首に指をあてて、小さく頷いたのだった。
森の入り口からそんな声がして顔を向けると、木の陰から俊和と孝利が姿を見せた。
2人とも顔色が悪い。
「お前らなにしてたんだ!」
浅野先生が2人を怒鳴りつける。
「出たんだよ! また出たんだ!」
俊和は混乱しているようで、出た出たと繰り返す。
女子3人にはその意味は通じるが、化け物が見えない浅野先生には通じない。
「亮輔が1人、逃げ遅れたんだ」
孝利があたしたちへ向けてそう言った。
「死んでるの……?」
麻由子が震える声で聞く。
浅野先生は倒れている亮輔の首に指をあてて、小さく頷いたのだった。