殺戮合宿〜モンスター〜
「……ごめん。ちょっと帰れるかどうかわからなくなった」


『は? なにかあったのか?』


「うん……」


とても説明できるようなことじゃなかった。


『なぁ、この広間~合宿所って見えたはずだよな?』


「え?」


あたしは1日目の事を思い返してみた。


バスから降りてみんなで歩き始めた時、確かにこの合宿所の屋根が見えた気がする。


「そうだね。見えてたと思う」


『……それが見えないんだ。霧が出てるわけでもないのに、全く見えない』


「どういうこと?」


『わからないけど……なんかおかしいぞ』
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