殺戮合宿〜モンスター〜
「何度やってもダメだ。ここから脱出ができない!!」


パトカーを下りて浅野先生はそう言った。


「俺たちの姿も見えていないし、脱出もできない。閉じ込められたってことか……」


孝利が小さな声でそう呟いた。


「なにがどうなってるの?」


麻由子はさっきから落ち着きなく周囲を見回している。


「わからない。とにかく、1度合宿所に戻ろう。それで、もう1度考えるんだ」


浅野先生は青い顔のままそう言い、先を歩き出したのだった。
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