殺戮合宿〜モンスター〜
鑑賞
《茜色の恋》は、さすがと感じさせる映画だった。


15分から20分という短い間に、男女の恋模様がギュッと凝縮されている。


内容にも無理がなく、展開も早すぎず遅すぎない。


見る者のテンポに合ったものになっていた。


「この頃はまだ部員が沢山いたんだろうね」


見終わった後、あたしはポツリとつぶやいた。


人数が多ければできることは増えて行く。


たった6人で、あたしたちはどれほどの作品をつくることができるだろうか?


そう思うと、楽しみ半分、不安半分な気持ちになった。


「大丈夫。きっといい作品ができる」


孝利は持っていたペンを置いて、そう言ったのだった。

< 13 / 258 >

この作品をシェア

pagetop