殺戮合宿〜モンスター〜
なんてあっけないんだろう。


人の最期ってこんなものなの?


土をスコップの裏で軽く叩いて馴染ませて、その上に木の棒を建てたら終わりだった。


もちろん、こんなの正式なやり方じゃないのはわかっている。


けれど、もう二度と亮輔が目覚めないということが、不思議でならなかった。


「行こう。次は武器を探さないよ」


浅野先生が涙声でそう言い、あたしたちは移動を開始したのだった。
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