殺戮合宿〜モンスター〜
☆☆☆

武器は何に使うんですか?


そんな質問をする生徒も、もう1人もいなかった。


残されたあたしたちがやる事はただ1つ。


あの化け物たちと戦うことだけだ。


浅野先生に頼まれて女子3人で料理室へと向かった。


包丁はまだ何本かあるし、麺棒も使えるかもしれない。


「鍋蓋は?」


祐里が真剣な表情でそう聞いて来たので、その場の空気が和らいだ。


「これを盾にするの?」


麻由子がそう聞きながらステンレスの鍋蓋を掴んで見せた。
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