殺戮合宿〜モンスター〜
「意外といけるかもしれないよ?」


あたしがそう言い、3人で軽く笑い合った。


他に使える物と言えばフライパンくらいなものだった。


それらを浅野先生が準備してくれた段ボールに詰め込んでいく。


包丁はそのままじゃ危ないから、古新聞にくるんで入れておくことにした。


すべての作業を終えて休憩室へ戻ると、男子たちも戻ってきたところだった。


バッドやボールなど、部活動に使っていた道具が沢山並べられていた。


「結構あるね」


集まった武器を確認してあたしは言った。


化け物が何体いるかわからないけれど、これだけあれば勝てそうな気がしてくる。


しかし、浅野先生は浮かない表情をしていた。


「先生どうしたんですか?」


そう聞くと浅野先生は左右に首を振り「乾電池がないんだ」と、答えた。


乾電池。


そんなもの、どうするんですか?
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