殺戮合宿〜モンスター〜
そう聞こうとして、気が付いた。


ライト用の乾電池を見つけることができなかったようだ。


「ライトが使えなくなると、化け物を肉眼で確認することができなくなる」


難しい表情でそう言う浅野先生にあたしはあることを思い出していた。


「たぶん大丈夫です。化け物は自然光でなければ見えるハズです」


小屋の中で初めて化け物を見た時、あたしたちはライトを持っていなかった。


あたしはそのことを浅野先生に説明した。


「本当か？」


「はい。だから、きっとスマホのライトでも大丈夫です」


人工的な光ならなんでもいいのかどうか、それはわからなかった。


だけど、次に化け物が出てきた時に確認することはできる。


ライトの乾電池だって、すぐにはなくならないだろう。


とにかくあたしたちは戦わないといけないんだ。


その気持ちが、フツフツと湧き上がって来たのだった。

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