殺戮合宿〜モンスター〜
浅野先生が問題を元へ戻してそう言った。


祐里と麻由子は答えない。


「答えろ!!」


浅野先生の怒鳴り声に、2人ともビクリと身を震わせた。


「そうだよ。恵里菜をおとりにして、化け物を退治すればいいと思った」


麻由子が震える声でそう言った。


「お前ら……なんでそんなことを……」


そう言ったのは俊和だった。


「だって……俊和が恵里菜のことばかり見てるから!!」


突然祐里が立ち上がり、そう叫んだ。


「このまま死ぬなんてあたしは嫌! もっと俊和と一緒にいて、近づきたい!!」


祐里はそう言って俊和へ抱き着いたのだ。


咄嗟のことで俊和も動けずにいる。


「お前らが恵里菜を攻撃する原因は、俺か?」


その質問に祐里も麻由子も答えなかった。


でも、俊和の考えは当たっている。


「……わかった。とりあえず落ち着こう」


俊和はそう言うと、祐里を連れて休憩室を出て行ってしまったのだった。
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