殺戮合宿〜モンスター〜
☆☆☆

その後、何時間待っても俊和も祐里も戻って来なかった。


2人がなにをしているのか気になるけれど、祐里がいないことで麻由子も大人しかった。


俊和は自分の気持ちを押し込めて祐里と2人でいることを選んだのだろうか。


そう考えてから、あたしは左右に首を振って自分の考えをかき消した。


あたしなんかが俊和に好かれているワケがない。


その思い込みのせいで、祐里と麻由子を怒らせてしまったのだ。


夕飯を食べ、シャワーを浴びて部屋に戻った。


明日になればなにか変ることを期待して、あたしは目を閉じたのだった。
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