殺戮合宿〜モンスター〜
☆☆☆

寝付いてから何時間経過しただろうか?


ドアが開く音が聞こえてきてあたしは目を覚ました。


祐里が戻って来たんだろうか?


そう思ってベッドの上で上半身を起こした。


ドアのすき間から廊下の薄明りが部屋の中に差し込んでいる。


しかし、誰の姿の見えない。


勝手にドアが開いたんだろうか?


そう思って2段ベッドの階段に足をかけた時だった。


「イヤッ!」


短い悲鳴がすぐ近くから聞こえてきて、あたしは身構えた。


今の声はベッドの下段から聞こえて来た。


「麻由子? どうしたの?」


そう声をかけながら下りて行くと……麻由子の上に覆いかぶさっている黒い人がいた。
< 157 / 258 >

この作品をシェア

pagetop