殺戮合宿〜モンスター〜
グランドに立たされておとりにされた時、あたしは本当に少しも動くことができなかったのに……。


不安を感じている間に小屋に到着してしまい、孝利はそこに入れられた。


埃っぽい小屋の中に入れられても孝利は口元に笑みを浮かべてままだった。


その表情にゾクリと全身が寒くなった。


孝利はもう、前の孝利ではないのだ。


「少し頭を冷やせ」


浅野先生はそう言い、小屋に鍵をかけたのだった。
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