殺戮合宿〜モンスター〜
☆☆☆

合宿7日目の朝はほとんど眠らないまま訪れた。


孝利があんなことになって、とてもゆっくり休める状態ではなくなってしまったのだ。


「女子たちは鍵のついた部屋に移動した方がいい」


朝日が昇ってきた時、浅野先生がそう言って女子3人に同じ部屋の鍵を渡してくれた。


3階の奥の部屋になるようだ。


元々鍵のない部屋に寝泊まりしていたのは、浅野先生の部屋が同じ3階にあるからだった。


なにかあればすぐに駆けつけることができる。


そう思っていたのだけれど、今回のことで考えが変わったようだ。


「岩岡も、大人しくしてろよ」


浅野先生の言葉に、俊和は無言のまま頷いた。


昨日からずっと祐里にベッタリくっつかれて、かなり疲弊しているのがわかった。


「菊島の事は俺がここから監視する」


浅野先生はそう言って休憩室の窓の外から小屋を見た。


ここからだと小屋の様子がよくわかった。


もし孝利が無理やり出ようとしたり、化け物が小屋を襲ってきたりしても、気が付けるだろう。
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