殺戮合宿〜モンスター〜
☆☆☆

10時から12時までの間、あたしは鍵のかかる女子用の部屋で仮眠を取った。


こんな状況では眠れないと思ったが、体は疲れていたようでしっかりと眠ることができた。


頭と体がスッキリすると、今度はお腹が減ってくる。


いつ化け物が襲ってくるかわからない状況なのに、こんな風に当たり前の日常を繰り返していることが不思議だった。


「ちょっと顔色が良くなったね」


昼食の菓子パンを食べていると、麻由子がそう言いながら隣に座った。


手にはプリンを持っている。


あまり食欲はないようだ。


「少し眠ったからね」


「そっか……。あのさ、昨日はごめんね」


不意に謝られてあたしは驚いて麻由子を見た。


気まずそうに目を伏せている。
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