殺戮合宿〜モンスター〜
☆☆☆

夜になっても食欲は出なかった。


それ所か小屋の中の様子が気になって仕方がない。


「菊島に晩飯を持って行くから」


浅野先生が、昼間と同じようにそう言って立ち上がった。


手にはパンと飲み物を持っている。


「ライトを持って行った方がいいですよ。もう外は暗いし、化け物を見つけるために必要ですから」


麻由子がそう言って浅野先生にライトを手渡した。


みんな、あたしがしたことを知らない。


言わなければバレないことだとわかっているのに、やけに緊張して喉が渇いた。


「あぁ、ありがとう」


浅野先生が麻由子からライトを受け取ったとき、バタバタと足音が食堂に近づいて来た。


「化け物だ!!」


そう叫んだのは、休憩室から外の様子を見張っていた俊和だった。


その後ろには祐里もついてきている。
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