殺戮合宿〜モンスター〜
あたしと麻由子は条件反射のように椅子から立ち上った。


「お前らはライトを持て」


浅野先生は早口にそう言うと、休憩室へと向かった。


窓の外へ向けてライトを照らしてみると、小屋の付近に一体の化け物がいるのが見えた。


「ちょっと、あれヤバイんじゃない?」


麻由子がそう言ってあたしの腕を掴んで来た。


化け物が小屋のドアを開けて侵入して行く。


「鍵が開いてる!?」


そう叫んだのは祐里だった。


あたしはビクリと体を震わせる。


昼間、浅野先生は小屋の鍵を閉めなかった。


その意味が今分かった気がした。


孝利をおとりにしたのだ!
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