殺戮合宿〜モンスター〜
☆☆☆

試写会室へ向かうのかと思いきや、みんなが集まっていたのが休憩室だった。


「やっぱり大画面で見ないとな」


亮輔があのDVDを手にしてテレビの前に立っている。


「先輩の作った映画だ。絶対に面白い」


そう言ったのは孝利だった。


ソファに座り、上映を楽しみにしている。


あたしは仕方なく孝利の隣に座った。


全員が起きだしているのだから、浅野先生だって気が付いていることだろう。


あまり無茶をすると本当に怒られてしまう。


浅野先生に呆れられて、映画の作成ができなくなってしまうのではないかと、気が気じゃなかった。


「見るなら早くして」


テレビの前でなかなか動こうとしない亮輔へ向けて言う。
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