殺戮合宿〜モンスター〜
「森の中へ入れば食べ物があるかもしれない。池に行けば魚とか」


あたしは食事をテーブルに運びながらそう言った。


「そうだね……」


麻由子はさえない表情をしている。


森の中には化け物がいる。


食べ物が尽きたとしても、その森へ足を踏み入れるのは最終手段になりそうだ。


「とにかく、今はちゃんと食べて体力つけないと」


あたしは気を取り直すようにそう言ったのだった。
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