殺戮合宿〜モンスター〜
「誰かが呪いをかけたんだ……たぶん、安藤先輩が」


俊和がそう言った。


確かに安藤先輩は怪しかった。


あの池の近くで、全身の血が抜かれて死ぬなんて……。


「同機は? 安藤先輩がどうしてそんなことをしたのかわからないと、犯人にはできない」


麻由子がそう言った。


「そうだね。安藤先輩ももしかしたら被害者なのかもしれないし」


追う言うあたしへ向けて「それはないだろ」と、俊和が言った。


「もし安藤先輩も被害者なら、他の先輩たちはどうなる? みんな生きてるじゃないか」


「そうだけど、安藤先輩が死んだのは高校を卒業した後だよね? 1人でこの合宿所を訪れて、このDVDを見た。そして呪いにかかって死んだのかもしれない」


ただの憶測だったけれど、すべての可能性を考える必要があった。


「ちょっと待て! まだ何か書かれてるから」


あたしたちの議論を止めて浅野先生がそう言った。
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