殺戮合宿〜モンスター〜
「麻由子、しっかりして!」


あたしはそう言い、麻由子の頬を叩いた。


パンッと音がして暴れていた麻由子が大人しくなる。


強く叩きすぎたようで、鼻血がしたたり落ちて来た。


それを見た麻由子が「あ……」と、小さく呟く。


ようやく正気を取り戻したようで、手の甲で鼻血をぬぐった。


「行こう」


あたしはそう言い、麻由子の手を取って二階へと逃げたのだった。
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