殺戮合宿〜モンスター〜
☆☆☆

浅い眠りについた時、人の気配がして目が覚めた。


暗がりの中目を凝らしてみえるのは天井の模様だけ。


上半身を起こしてベッドの下を覗いてみると、麻由子と祐里がそれぞれ規則正しい寝息を立てていた。


気のせいか……。


そう思ってもう1度目を閉じたその時だった。


ガサガサッ。


草木をかき分けて歩くような物音にハッとして目を開けた。


カーテンを少しだけ開けて窓の外を見つめる。


月明かりで森の入り口が照らし出されているけれど、誰の姿も見えない。


それ所か、ここは3階だ。


草木をかき分ける音がこんなところまで聞こえてくるだろうか。


「また、気のせいなのかな……?」


あたしはそう呟いて、カーテンを閉めたのだった。
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