殺戮合宿〜モンスター〜
「なんだよ一体!」


恐怖心が湧き上がったのか、他のメンバーたちが一斉に窓へと駆け寄って来た。


あたしは無理やり小屋の隅へと移動する形になったが、怒るような場合ではなかった。


「キャア! 化け物!」


祐里が叫ぶ。


「なんだよあれ! 人間か?」


和利が混乱する。


「ちょっとずつ近づいて来てる!!」


麻由子が涙をにじませる。


「待てよ、もしかして浅野先生かもしれない」


亮輔の言葉で全員が黙り込んだ。
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