殺戮合宿〜モンスター〜
それからあたしたち3人は小屋の中にあったライトを1本ずつ手にして、浴室へと向かった。


しっかり乾かす事ができなかった髪は、すでに冷え切っていたけれど、気にしている暇もない。


そのままの状態で浴槽へ入ると、中はシンと静まり返っていた。


窓に近づいで耳を澄ませてみても、あの音は聞こえてこない。


「もういなくなったのかな……」


そう呟いた時だった。


不意に合宿所の外から男子の悲鳴ような声が聞こえてきて、ハッと息を飲んだ。


3人で目を見交わせ、すぐに浴槽を飛び出した。


そのまま外へと駆けだし、悲鳴が聞こえて来た合宿所の裏手へと急ぐ。


「孝利!?」


そこにいたのはライトを手にした孝利だった。


孝利は何かを見つめて震えている。
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