ファイヤークイズ
裏口入学
「なぁ、1つ質問していいか」
そう言ったのは幸平だった。
視線は光男へ向けられている。
「なんだよ」
「お前、父親がいなくなったのはいつだ?」
普通なら答えにくい質問だ。
けれどここにきて色々と暴露された今、そのくらいの質問は受け入れられるものになっていた。
「俺が幼稚園の時に死んだ」
その返答にチクリと胸が痛む。
そんなに早くにいなくなっていたんだ。
「だけどお前は野球を続けてたってことか……。申し訳ないけど、母親の仕事は?」
そう聞かれて光男は押し黙ってしまった。
「そんなの聞くべきじゃないよ」
咄嗟にあたしはそう言った。
そう言ったのは幸平だった。
視線は光男へ向けられている。
「なんだよ」
「お前、父親がいなくなったのはいつだ?」
普通なら答えにくい質問だ。
けれどここにきて色々と暴露された今、そのくらいの質問は受け入れられるものになっていた。
「俺が幼稚園の時に死んだ」
その返答にチクリと胸が痛む。
そんなに早くにいなくなっていたんだ。
「だけどお前は野球を続けてたってことか……。申し訳ないけど、母親の仕事は?」
そう聞かれて光男は押し黙ってしまった。
「そんなの聞くべきじゃないよ」
咄嗟にあたしはそう言った。